【曽於市】溝ノ口洞穴に行ってきた。

実際に訪れたのは昨年2019年の秋ですが、撮影した写真をようやく見返したので、ついでに更新の滞っているこのブログにアップします。


場所は鹿児島県曽於市の北部。財部町下財部。鹿児島空港から車で1時間くらいでしょうか。
人里からちょこっと森の中に入ったところにあります。

鳥居の近くまで車で行けますが、道中の道が狭く、車の離合がしづらいので注意が必要です。

近年SNSで「パワースポット」のような扱いになっているこちらは、近くに民家がないため人工的な物音はせず、たしかに神秘的な雰囲気の場所です。

私が訪れたのは平日の夕暮れ直前だったのですが、それでも絶えず人が訪れていました。
洞穴の入り口



洞穴は長い年月湧水によって削られできたそうで、シラス台地ならではの洞穴ともいえます。
洞穴の大きさは横13.8m、高さ8.6m。奥は224mまでは確認されているそうですが、入り口から少し入ると立ち入り禁止となっています。

私が訪れたのは夕方だったこともあり、携帯のライトだけでは心もとなく感じるほど暗かったです。
訪れる方は余裕があれば懐中電灯を用意した方がいいかもしれません。まぁ、中は何にもないし、すぐに行き止まりなので足元だけ気を付けておけば平気ですけどね。
洞窟の入り口には岩穴観音像が建っています。

以前は洞穴の入り口付近に磨崖仏が彫られていたそうですが、現在は崩落してしまい、代わりに岩穴観音像が建てられたそうです。

なお、4月8日(釈迦誕生日)近くの日曜には洞穴前で「溝ノ口岩穴祭り」が行われるそうです。

ちょっと見てみたい気もしますが、ここに行くまでの道の狭さを考えると、大勢の人が集まるタイミングうかつに近寄るとのは怖いかも。動線はどうなっているのかな…。

洞穴内から見た外



私もこの風景を見たくて行きました。緑の中に赤い鳥居がいいアクセントになっています。


鳥居はこの世とあの世をつなぐゲートと言われることもありますが、この洞穴もまさにそういうトンネルのように感じます。ちなみに洞穴の先は、いまだにどこまで続いているかわからず「洞穴に犬を入れたところ、高千穂峰に出てきた」という伝説もあるそうです。

とまぁ、神秘的な気配のある場所ではありますが、訪れた人たちはだいたい10分と滞在せずに離脱していました。あまり広さはなく出オチ感もあります。

タイミングによって光の加減が変わるので写真を撮る人(ポートレートも)にはいいかもしれませんが、「ここだけのために何時間も移動」とかはちょとがっかりするかもしれません。ここに行きたいと思った方は周辺のスポットも探しておいた方がいいですよ。





武家屋敷の日々リターン ~入来麓武家屋敷での回顧録~

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小島健一

ここ十数年「社会科見学」や「地下施設」をWEB、書籍、テレビなどで紹介しています。
九州最後の炭鉱「池島」ではタモリさんをご案内(ブラタモリ)。
その後、長崎大学で軍艦島の3D化研究とかしてました。
鹿児島の武家屋敷を拠点に全国武者修行後、現在は埼玉在住。

https://www.kenichi-kojima.com/